何時間にも及ぶ陣痛に耐え、やっと生まれてきた我が子との感動の対面…。
ほっとしたのも束の間、産後の入院生活は意外とハードなスケジュールになっているのです。
私が第1子である娘を出産したのは、その地域で「ごはんがとにかく豪華で美味しい」と話題の個人病院でした。
出産後は24時間赤ちゃんのお世話で慢性的な睡眠不足により体調もなかなか元に戻らないと聞いていたため、入院中くらいはのんびり出来そうなところがいいと思って病院を選びました。
病室がきれいでごはんが美味しい、そしてエステのサービスまであると知ってすぐに分娩の予約を入れました。
実際に妊婦健診で通院している時から、病院のきれいさや清潔さには安心感を持っていましたし、
受付の方や看護師さん、助産師さんや先生もみなさん話しやすく親しみを持って接してくださっていたため、あまり大きな不安はなく出産を迎えられました。
20時間近くかかった出産も無事に終わり、「今日から退院まではゆっくり休める…」と思ったのですが、
助産師さんからの説明を聞いているうちに「あれ…?意外と忙しいのか…?」と気付き始めます。
出産を終えたのは午後9時ごろ。翌朝は7時過ぎに朝食が運ばれてきました。
産後ハイになっていた私は、夜あまり眠ることが出来ず朝を迎えてしまっていました。
「朝食もあまり気が進まないなー…」なんて思いながら、前日に渡された入院スケジュールを見てみると、びっくり!!
色々と時間が決められていて、ゆっくり出来そうな時間があまりありません。
急いで朝食を食べ終わると、看護師さんの巡回がありシャワーの許可がおりました。
シャワー室の使用は9時からとなっていますが、9時半には新生児室に赤ちゃんを迎えに行くスケジュールです。
何だか慌ただしいなーと思いながらもシャワーを済ませ、昨日生まれたばかりの我が子とご対面。
せかせかしていた気持ちを一瞬で吹き飛ばしてくれる可愛さでした(笑)
その後はオムツの替え方や授乳指導があり、赤ちゃんと同室での生活が始まりました。
自分の検温、赤ちゃんの検温、オムツ交換、自分の食事、時間がくれば授乳室へ降りて行って授乳の繰り返し。
シャワーを浴びたい時には赤ちゃんを預けましたが、それ以外は常に一緒で気が休まることはありませんでした。
翌日以降も基本のスケジュールは同じ。
そこに沐浴指導、調乳指導、退院指導などが入ってきます。
他にもエステ、デザートバイキングなどのサービスがあったり、当時はまだ面会が普通に出来ていた頃なのでそちらの対応もありました。
さらに、これは完全に私たち夫婦の問題なのですが、赤ちゃんの名前が決まっておらず頭を悩ませる毎日でした。
初産だったので、産後も未知のことばかり。
事前にもっと色々と調べておけばよかったのですが、産後の入院生活は意外とハードスケジュールであることにびっくりしました。
とは言っても、何もわからない状態で退院して赤ちゃんとの生活が始まってしまっては困りますから、やはり必要な時間なのでしょう。
私の場合、何の心構えもなく出産を迎えてしまったため、これから出産を控えている方は事前に知っているだけでも気持ちの面が変わってくると思います。
実際私も2人目を産むときは覚悟が出来ていて、1人目に比べたら体力の温存をすることが出来ました(笑)
初産で経膣分娩の場合、何もなければ産後5日目に退院が出来ます。
どこの病院を選んでも大体同じくらいかと思いますが、正直短いなと思いました。
産後5日程度は授乳のみで母体の回復に努める、それ以降から色々な指導の時間を取り入れる、くらいがいいのではないかと思います。
病院の方針にもよると思いますが、最近は母子別室のところも増えていると聞きます。
入院中は母体を休めることに集中出来ていいですよね。
でもそれだと退院してからが不安になる方も多いと思うので、一番いいのは入院期間が長くなることなのではないでしょうか。
これはあくまでも私個人の考えにすぎませんが、きっと同じように思ってくれるママさんも多いのではないかと思います。
退院後も「赤ちゃんのお世話以外は休みましょう」と指導されますが、家にいるとなかなかそういうわけにもいかないですからね…。
産後の入院期間が長くなることが、当たり前になってくれるといいなと思います。